2015年10月04日
ちょっと怖かった「お月見」後日談
、てなワケで。
赤城山では中途半端なお月見だったんで、翌日 早めに戻ってきました。「やっぱ月 見るなら、慣れたホームだな」と 、丹沢のはずれ 経ヶ岳を目指します。 昨晩は仲秋の名月だけど ほんとの満月はその翌日なのです。
経ヶ岳は標高650m、有名な山ではないのだけど 林道が通っていて「半原越え」 山頂近くまでバイクで行けるんだ。 東京 神奈川 埼玉あたりまでグルりと見渡せるの 都庁 スカイツリー ランドマーク さいたまスタジアム。
夜景とか チョーキレイで、光の海みたい。そして ここは東向きなので お月見にはもって来いなのです。
だけど、 20年ほど前から 廃道となり 途中の林道までは行けるのだけど、ゲートができてしまい NEWセローでは通りぬけができないの。 通れないレポはこちら→
http://minanomikaze.naturum.ne.jp/e2184344.html
そんな訳で ここは ゲートの前にバイクを置いて 絶景ポイントまで 2kmほど歩くことにしたんだワ、
ま、日ごろ マラソンで鍛えぬいた カモシカのような四肢を備えたアタシですから(言うだけはタダなので・・・)20分ちょっとで行けるハズです。
月の出を 目指しているのですから それなりの時間 そろそろ日が暮れる17:00くらい。月の出の写真を撮ったらさっさと戻らないと 山の中の林道はあっという間に漆黒の闇となります。だいたいここらは 「仏果山」「経ヶ岳」「法論道」「」「扨首子林道」となんかオドロしぃ地名が多い。昔 修行の山だったとか・・・らしい。
ハナウタまじりの早歩きで廃道となった林道を歩きます。秋の虫の声と少しの鳥の声。
どれくらいだろう、1kmほど歩いた頃 不意に例のゾクゾクが背中に貼りついてきた・・・「ヤバイ・・」と思ったが、「イヤイヤ気のせいだろう早歩きのせいで汗が冷えただけよ~」と、気を紛らわす。
更に歩を早めるが、ゾクゾクは背中全体から 後頭部あたりまで上がってきた、後ろの毛だけ逆立っている感じ。
「やだな、いやだなぁ、」←(ハイここでは稲川淳二のイメージですよー)と思いつつ、トレランのような速度で進みます。
と、そのとき 脇の錆びたガードレールが「ゴーン」と鳴ったのです!
長さ5~6mほどの中途半端に添えられた錆びたガードレール・・ふつう こーゆーガードレールは小石が当たったり、小枝が落ちたりすると、「カツん」みたいな小さな音はするのですが、あーゆー「ゴーン」という音は 直径10cnくらいある丸太か何かでたたかなければ出ない音です。
サブイボ全開、全速力で駆け抜けました。
なんとか 気丈にも怖さに耐えぬいて、絶景ポイントに着きました。月もやうやうと昇り、地平の彼方から 真っ赤で大きな月。見事な月の出でした。写真では小さくみえるけど、ホントに大きな月なんだよー。
長居はできません、 またあの怖いポイントを通過して戻らねばなりません。しかも真っ暗だけは避けなくては・・・ヘッデンもないので灯りは携帯くらいしかないし・・・。写真もソコソコに急いで バイクまで戻ります。
だいぶ暗くなっていて、林道も山陰にはいると 夜みたく暗い。全速力で走って戻ります。行きは25分かかったけど、帰りは10分ほどでした、マラソンのレースの時ほどの速さ。帰りは少しゾクっとしたものの 「ぎゃーッツ」という事態には至りませんでした
バイクまで戻ると、ますます辺りは暗いのだけど、なんとなく一安心。やはりバイクが一緒だと 心強い。
全然車の通らない道なので 下の町までバイクで降りるのに 夜行性の動物たち、鹿やらアナグマやら ハクビシンやらが道を次々横切りました。
あぁ、でもやっぱ怖かった・・・しばらく夜の半原越えはやめておこう・・・