2017年08月20日
四国 キャンプツーリング④ 小豆島Ⅲ 天空の城
碁石山から 寒霞渓へ向かいます。
「かんかけい」って読むのだ,
アタシは知らなかったのだけど
小豆島で一番の観光スポットらしいぞ。
何がスゴイかって言うと 奇岩の渓谷が美しい景勝地! 日本三大渓谷ってのがあって
大分の邪馬渓、群馬の妙義山 とココ寒霞渓。
まぁ、日本三大〇〇って、あいまいで 言ったもん勝ちみたいなところがあるので、真偽はビミョー・・・
ここの案内板では そう書いてあった
渓谷美を楽しむなら ロープウェイがあって、奇岩や紅葉がすばらしいらしい。トレッキングのコースも2~3時間のコースもある。
しかし、頂上からの景色だけでよければ頂上まで県道29号で これはこれで絶景のワインディングコースになっていた。
寒霞渓に着く手前で「星ケ城山」という 案内板を見つけた。一応 星ケ城山は小豆島で一番高い山。
地図には載ってないけど、 遠くはなさそう、「これが 休日は地図にない道を行く」ってヤツね。
と 星ケ城への脇道に入ってみた。 アスファルトではあるけど道に葉や枝が積もりあまり使われてはいないような道だった。
突き当りは駐車場で、20台くらい停められるスペースになっていて、ここから星ケ城山の頂上まで登れるらしい。誰もいなかった。
山道はうっそうとした、雑木林。 緩やかなで歩きやすい。
15分くらい歩くと 何か見えてきたよ。
ワーっ! 何コレ?
頂上には 石を積み上げた造形物。
大きさは2階建てのおうちくらい。
これが 「星ケ城」 らしい。
700年前の 南北朝時代の 豪族の山城だったとのこと。(佐々木信胤という人の)
700年前、まだ道も整備されていない時代に この山に石を積み上げたことがすごい。
今よりもっと 人口も少なくて船も粗末であった時代に城を築いて守らなければいけないものって、何だったのだろう?
これは 城の一部で本来はこの山と隣の山にまたがる 広大な城跡らしく、ここら一帯に「○○跡」的な史跡が点在していた。
「ラピュタのお城」みたい
積み上げられた 石に蔦がからみつき 時間の経過を感じる。
時間が作り出した廃城の荒涼とした景観。
人間が作り出したものが 自然に内包されていく経過のを見ているようだ、。蔦は一年で何㎝伸びるのだろう、ほんの数センチを何百年と積み重ねてゆっくりと人間の権力や争い事を無に還してゆくように・・・
思いがけずに いいものを発見して、得した気分になった。
寄り道したけど 寒霞渓についた。
景色も絶景。
さっき寄った 碁石山を見下ろして、瀬戸内海がみえます。
頂上からの奇岩群、 渓谷が見たいなら やはりロープウェイがいいかもね。
更に隣の展望台「四方指展望台」(バイクで10分弱)を目指して走りだしたら、スゴイゲリラ豪雨・・・
朝からピーカンの晴天だったし、天気予報でも降るとは言ってなかったので、レインウエアはキャンプ場に置いて来ちゃったんだ。
途中の木の下で凌いでいたけど、 ますます ひどくなり木の下の雨宿りではどうにもならなくなったので、
5分走って、寒霞渓の屋根付き駐車スペースまで戻ってきた。
ほんの5分でも グッショリになってしまった
でも、雨はそのまま もっと強くなって
その後も30分ほど降り続いた。 ここに戻るのに グッショリ濡れたけど、戻った判断が正しかったと思える凶暴な降り様だった.
しかし この雨・・・・
すっかり、気分が盛り下がって惨めな気分
雨が上がって、ずぶ濡れの服を絞ったり、お風呂用に持っていた下着に着替えたり。
萎えた気持ちと体制の立て直しに良かったのが このトイレ。
寒霞渓の一億円トイレ
今じゃ 全国あっちこっちにある「一億円トイレ」だけど、
ここは結構 ハシリらしい。
タイルの外装、自動ドア
ロビーのような内装
おかげでだいぶ落ち着いて気を取り戻した。
寒霞渓を降りてきたら、すぐに晴天となった
ところで、小豆島のご当地名物と言えば、「ひしお丼」
ひしお丼ってのは
①小豆島の醤油を使っている
②小豆島の食材を使っている ( 肉 魚 野菜など・・・)
③小豆島の佃煮かオリーブが箸休めになっている
という条件が揃っていればいい、という定義。
けっこうザックリな定義なので、各店いろいろ 個性的かつ独創的な丼ものを挙げている。
ホントは「大阪屋」の お刺身が乗ってるのが食べたかったけど、なんせ 「ひしお丼」はどの店も営業時間がすごく短くて、ランチの限られた時間だけとか、18:00~19:00までとか・・
3店舗 回ってやっと営業していた「道の駅 小豆島オリーブ公園」にあるサンオリーブ温泉の食堂。
イメージしていた 海鮮のひしお丼ではなかったけど、これおいしかった。
蒸し鶏と半熟卵の 変わり親子丼と、言ったかんじ×
ソースが絶妙で テリヤキでもなく、しょう油でもなく、 食べ終わったあと「このソースは何ですかー?」って聞いたら、醤油のもろ味とひき肉で作った ソースらしい。このタレだけでご飯がススムくん。
それから、お腹もいっぱいになり、さすがの南国で1時間も走ったら服もだいぶ乾いてきた。
気分もまたまた上向きで土庄町(とのしょうまち、と読む)へ。
小豆島は 小豆島町と土庄町からできています。
ここにはギネスブックに認定された、世界一狭い 海峡があるの。
「土渕海峡」
、
まぁ、普通は 「これ 川でしょ、」って言いちゃえばそうなんだけど、
初めと終わりが海だから 「海峡です!」といえばそうなだよ
隣の役場に行くと、世界一狭い海峡 横断の証明書がもらえるんだよ、
発行手数料は100円です。 シリアルナンバーも入ってる
「世界一狭い海峡」を越えて 温泉へ・・・
「オリーブ温泉」
島民2万人とは思えないほど 大きなショッピングセンターの中にあります。
昨日寄った国民宿舎の温泉が「オリーブの湯」で さっきひしお丼食べ温泉が「サン・オリーブ温泉」
で、ここが 「オリーブ温泉」です、とてもまぎらわしいので 間違わないように
700円。
すごい 広いロビー。
すごい きれいなロッカー。
充実のアメニティ、 しかも 空いています、17:00という 温泉トップタイムでも3組のみ。
内湯も広々、きれい。
露天風呂もすばらしい
露店風呂から 瀬戸内の海が見渡せます。
ちょうど 夕焼けタイム・・・、温泉に浸かって夕日に光る雲を眺めていると、昼間にずぶ濡れで惨めな気分になったことも忘れて
「やっぱ旅はいいなぁ・・・」と耽る・・
今日走った 軌跡。
半分しか、回れなかった! 小豆島って結構デカイんです
キャンプ場に戻ったら、隣のサイトにライダーさんが一人いた。
夜も遅いので ご挨拶だけ、
夜は 天の川が見えるほど 星がきれいだった
昨夜も晴れていたけど、天の川は見えなかったなぁ・・同じ小豆島でも 条件によって 星空もちがうんだね。
明日は ここを離れて四国本土に渡ろう・・
。